インスタレーション作品。楕円形の器ではじける粒子や立方体の中で 揺らぐ粒子の動きで一回性のリズムを演出した。天井と床とでテグスを張り、端に振動モーターを取り付けた。テグスで振動を伝わせることで、それぞれ粒子を動かして いる。無数の粒が動く様子は、生命体の中で蠢く分子にも、人ごみのようにも見える。

律動は生成の契機である。そこに人間の営 為を見出すということは、自然の中で生成 されたものと人間としての営みの根源は案外近しいのかもしれない。この作品を通して一回性のリズムへのまなざしと、人間の内なる自然の存在を確かめたい。 

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